バトゥーキあらすじと感想

バトゥーキ語り あらすじと感想by 合気道家

カポエイラを題材とした漫画バトゥーキの感想(ネタバレ含む)を書いたり、技を練習してみた感想を書いたりしています

【バトゥーキ】第1巻、第2巻同時発売感想(ネタバレ含む)さぁ楽しもうバトゥーキを

未知の舞闘技カポエイラと、波乱に満ちた運命に翻弄される少女を描いた作品、バトゥーキ。とうとう単行本1,2巻が発売されました。早速感想を。

 

 

テーマは自由?

現時点では、"自由"がテーマのように見受けられる今作。そして題材はカポエイラという武。じつは自由と武道には深い関係があります。

 

沢庵和尚が説いた剣禅一如。剣道の奥義は禅の無念無想の境地と同じであるという言葉。そして中国武術の根底に流れる道教由来の無為自然。何も作用しようとせず、自ずから最適な状況を作るという思想。


武道とは強くなる方法だけではなく、自由を体現する方法でもあります。カポエイラを通じて主人公の一里が"自由"をどう体現していくのでしょうか?

 

本作品で描かれるカポエイラは、音楽、格闘、ダンス、哲学・・・「すべてを体現する」もの。そして第2巻時点で、濃厚な人間ドラマが描かれる様相も見えてきました。武道、家族、人間ドラマを通じて主人公がどう成長するのか?ここも見どころですね。

 

 

あらすじ(ネタバレを含みますので注意)

両親からやりたいことをやらせてもらえず、各地を転々とする生活を余儀なくされている主人公の女子中学生、三條一里は閉塞感を感じながら生きてきた。

 

そんなある日、コンビニ強盗に遭遇、そこで強盗を撃退したホームレス、メストレが見せた不思議な武術カポエイラに魅せられる。自分を解放する何かと出逢えたという直感。

 

メストレに学ぶ一里。自由を感じる日々であったが、ある夜、三條一家は本当の家族ではない事を知る。そして血の繋がった家族に劣らない愛を注がれていた事を。

 

 

一里はブラジルのギャング組織、”旗”のボスの娘、三條博美と三條勲の間に生まれた子であったが、三條夫妻は"旗"の敵対組織、"槍"によって攫われ人質にされていた。

 

そして赤ん坊だった一里は夫妻へ"槍"への協力を強制させるため、別の場所で人質として育てられることになり、偽装家族として二人の男女、ペドロとアルナがあてがわれる。

 

ある時、三條夫婦が組織に抵抗した為、見せしめとして一里の指を送るようペドロらに命令が下る。しかしペドロらは親として一里を愛するようになっており、組織を裏切り失踪。逃亡生活をしながら、一里を目立たぬようにしながら、守りながら育ててきた。

 

 

ところがコンビニ強盗を撃退した動画がネットに流れ、そこに一里が写りこんでいた為、槍の構成員BJに発見されてしまう。平穏な生活を奪われるかと思いきや、一里達が失踪した時から状況は大きく変わっていた。

 

一里の父、三條勲はカリスマ性を発揮し、"槍"のボスにまで上り詰めていたのだ。そして5年以内の引退と、財産相続の資格を我が子の中で「一番強い種」とする事を宣言。

 

過去に人質を失った失敗の責任として、片脚と地位を奪われたBJは、逆転の一手として一里を強く育てて財産を得ようと画策。一里の育ての親であるペドロらを人質として、一里に強くなる事、戦う事を強制するのであった。

 

 

主要登場人物

三條一里

 

ブラジルのギャング組織、"旗"のボス、マノエウの孫であり、"槍"のボス、三條勲の娘。

カポエイラを学ぶことで自由を感じ、人生で初めて顔がいたくなる程笑える時間を過ごしていたが、三條勲の五年以内の引退宣言、および財産相続の資格を「一番強い種」とする宣言により、育ての親を人質に取られ、相続戦に参加させられようとしている。

怒るとデコが広くなる。

 

三條勲

旗のボス、マノエウの娘婿であったが、娘を危険から遠ざけたいマノエウの意向により、ギャングの世界から離れて日本に移住させられていた。しかし槍に人質として捕らえられ、仕事を手伝わさせる事となる。

 

その間に三條勲が伝説のカポエイリスタ、ビゾウロ直系の技を伝承した者であると判明。ブラジルギャングの母体はカポエイラの軍団であった事から、伝説の直系、三條勲は構成員の心を掴み、組織を支配するに至った。

 

しかし突如、五年以内の引退を宣言。その際に遺産を我が子に譲るとも告知した(引退の理由は不明)。一里以外に二人の子供をもうけているが、相続の資格があるのは「一番強い種」のみとしたため、二人の子は父の前で闘う事が決まっている。

 

三條弘美

旗のボスの娘であり、槍のボスの妻。現在の待遇は不明。

 

ペドロ

元、槍の構成員。一里を人質として育てる任務を請け負うが、一里の指を送れとの組織命令を裏切り、逃亡生活を始める。

一里が目立たぬよう、異常とも見えるほど、楽しい事、何かをする事を制限しており、鬼のような形相も見せるが、一里を誰よりも心配して愛していたが故。現在は一里を先述の財産相続戦へ参戦させる為の人質としてBJに捕らえられている。

ヒゲのおじさん。

 

アルナ

元、槍の構成員。ペドロと共に一里を育ててきたが、現在はペドロと共に人質となっている。昔はいかにもヤンママ、今は家事をいつも綺麗にこなす主婦。

 

BJ(ベルナルド・ジョーカー)

槍の構成員。一里の人質生活に関する任務を担っていたが、ペトロらが一里と共に失踪した為、その責任を負う形で左脚を切断されたうえに閑職へ追いやらている。

現在の待遇に不満を抱えており、逆転の一手として財産相続戦に一里を参戦させ、金を得ようとと目論み、一里を強く鍛えようとしている。
逆立ちが好き。

 

メストレ

公園に住まうポルトガル人のホームレス。捕らえどころのない武の動きをし、周囲を引き付ける音楽を奏でる。一里達に技だけでなく、考え方も教える。BJによるとカポエイラの探究者であり、放浪者。

ダイテヤルゼ!!

 

感想

ちょくちょくミスリードや細かい情報を織り込んでくるので、単項本で読み返すと色々な発見があって面白いです。前作「嘘喰い」でも、あのコマにはそんな意味が!とか、確かにあそこでヒントを描写してるわ・・・と驚く事が多々あったので、今後も楽しみにしています。

 

格闘とは全身で対話する事、動きは質問であり回答、触れ合い相手がどんな人か知る。ただ楽しむ事もバトゥーキの一つ、etc....メストレの語る思想と、その愉快な性格が好きになったのですが、公園から何者かと共に去ってしまいました・・・

 

一里はカポエイラを楽しむのではなく、強さを強制されていく展開になりましたが、今後もメストレの語ったカポエイラの思想が今後も描かれて行ってほしいと思います。

 

今週はヤングジャンプが休みだったので、来週が楽しみです。

さぁ楽しもうバトゥーキを!

 

 

単行本はこちら!

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